体の声を聞いてみましょう
2017.05.16(火)
19才から60代のごく最近まで私は「頭」で生きてきました。18才の夏以前はあまり頭を使わない
ノンビリムードではありましたが。苦境に陥ると「頭」をフル回転して打開策をひねり出し、何とか乗
り切ってきたわけです。何もかもイヤになった青春時代、反対勢力で仕事に行き詰まりアイディアが枯
渇したとき、そこはいつも心を静め何かが「出現」することを待てば突然に?何とかなったのです。
そんな私が私の中に「頭」以外の声があることを知ったのです。そう私の体も声を出しているのです。
きっかけはマインドフルネスでした。体中に意識を回し感じてみると「胸」の辺りに何か言っている
モノがおり、「お肚」の辺りからも声が聞こえてきたのです。
そうなると持ち前の探究心が「これは一体何なのだ」と活動を始めてしまいました。もう停まりません。
その結果、これはまだ私の「仮説」に過ぎませんが一つの「理解」が生まれてきました。それは私の
中に少なくとも3名の「私」がいるということなのです。(これは妄想でも幻想でもないのですが)
私の中には私流にいうと「頭長」と「胸長」そして「お肚長」がいてめいめい勝手なことを言っていま
す。頭長は「イケいけドンドン派」とでも言うのでしょうが、とにかく前へ前へと進みたがります。
胸長は「懐疑派」で、昔のイヤな記憶や不平不満、怒りなどを持ち出してそれにストップをかけようと
して頭長といつも戦闘状態ですが、大概は頭長に押さえつけられているようです。体の不調はこの
胸長の裏に回った反対運動・ストライキで生み出されることもあるようです。
私が一番信頼できるのが「お肚長」です。「マアマアそんな無理をしないでユックリ行きましょう。
出来ることと出来ないことがありますから」と言いますが、頭長と胸長には無視されています。
そうそうもう一人忘れていました。皆さんの強烈さに押されてちょっと影が薄いのですが、何やら
この三名の統括者らしいお飾り?「社長」なるモノも頭の天辺辺りにいるようでした。
そこで考えたのは「この三名に徹底的に議論させて、まとまったことだけを実行したら」と言う
ことです。いうなれば「体の中の民主主義」です。私も生まれて60数年を経て形だけでも
「頭」の独裁政治から脱却したことになります。
現在はこの仮説を実行中であります。行動は遅くなりましたがなんとなく具合が良いようなので
もうしばらく試してみることにします。もちろんこの誠に個人的な「仮説」を実証することも
必要です。世間はEVIDENCEなるものを必要としているようですので。
ほかの体の各部との関係性も明らかにせねばなりません。体には脳からの神経細胞が張り巡らされ
血液が循環し、興奮沈静などの脳内物質、ホルモン、筋肉・骨格など色ンなものが働いていますので、
事実はもっと複雑怪奇で理解を超えているものなのかも知れませんし。この辺りは学者先生方にお任
せした方が良いのかも知れません。
ただ体の中に3名、イヤ4名の声を発するものがいることは確かだと思います。どうぞ皆さん
心を安らかにして体の声に耳を傾けてください。これまで分からなかった世界が少しだけ見えてきま
すので。